学習時間をひねり出しましょう。

一年間に、1000時間近い学習時間を確保することは、誰にとっても並大抵の努力ではありません。しかし社会人として働きながら社労士試験に合格している先輩たちは、みなその苦しい経験を乗り越えています。私としても精神論はあまり好きではありませんが、ここは一年間の辛抱です。少ない時間を工夫してやり繰りしながら、その過程自体をストイックに楽しむくらいの気持ちで臨んでいきましょう。

(1) 勉強は毎日やる

あまりに当たり前のことのようですが、実は、このやり通す意思が一番大切です(やっぱり精神論めいてしまいました)。試験までの1年間は、試験勉強も仕事だと腹を決めてしまうことです。もちろん会社の本業に手抜かりをしてはいけませんが、仕事でぐったり疲れていても、「今日は勉強は休み。明日挽回しよう」と、決して自分から逃げないことです。たとえば勉強時間を1日3時間と決めたとします。3時間だけなら、多少睡眠を削ってでもその日のうちにやり遂げることはできるでしょう。しかし、1日さぼってしまった3時間を、その先のどこかで補うことなど決してできません。
疲れていても帰宅をしたらまず机に向かいましょう。いったん机に向かえば中途半端ではやめられないのが人間のよくできているところです。そんな風に体を慣らす、勉強の習慣づくりから始めることです。

(2) バックにはいつもテキストを

このことも基本中の基本です。サラリーマンが時間を捻り出せる時間帯は、自宅の外にしかありません。「通勤電車内で勉強」というのはよく言われていることですが、外周りの営業などをされている方であれば、アポ待ちの30分や、帰社途中で食事を取る30分など、わずかな時間で過去問の1~2問はラクラク解けるはずです。ほんのちょっと、ほんのちょっとの積み重ねが大切なんです。

(3) 帰宅途中にコーヒーショップを挟み込む

それなら真っ直ぐ家に帰って机に向かった方が良さそうですが、そうではないのです。このことには通勤ラッシュを避ける目的(その方によって調整時間は変わってきますが)と、過去問←→テキストの往復学習の効果を倍増させる目的があります。
問題を解く場所が喫茶店で→電車をはさみ→テキストを振り返る場所が自宅です。喫茶店では可能なかぎり問題をたくさん解いて「?マーク」をたくさん頭の中につくることです。不思議なもので、吊革につかまっている時に、テキストを見なくても自然と答えが思い浮かんでくることもあるはずです。大切なのは常に考え続ける機会をつくることなのです。試験問題のことを考えるだけなら、歩いていてもできるのですから。

(4)休日は図書館へ

正直、世間がみんな休んでいる休日に、自分の気持ちを奮い立たせるのはしんどいものです。そして、「今日は1日時間があるから、勉強は午後から…」と思っている間に、あっという間に3~4時間が逃げていってしまいます。ここは、シンと空気の張りつめた、あの図書館の雰囲気にお世話になりましょう。朝食を済ませたら、さっさと図書館に行ってしまうことです。図書館でなら、1日3時間2ラウンドの勉強は充分できます。社労士の試験対策ではないでしょうが、周りも真剣に勉強している人たちばかりです。精神面でも何かと励まされるはずです。

(5)有給休暇をとる

社労士試験は毎年8月第4日曜日です。ちょうどその前にはお盆を挟んだ夏期休暇がありますね。この時ばかりは思い切って有給休暇を申請をして、まとめて2週間ほどの休暇を取ることです。直前の振り返り学習の効果が高いことは申し上げるまでもありません。この2週間、自宅に缶詰になって猛烈に勉強してください。一年みっちり勉強を続けてみなさんなら、1日で過去問5年分を一気に振り返るなどの強硬策も可能でしょう。

トイレやお風呂でも勉強する必要があるでしょうか?私はそこまでやる必要はないと思っていましたが、結果的にはやらなければいけない気持ちにまで追い込まれました。時間は作り出せば必ず出てきます。大切なのは、いま、ここにある時間を活かすことです。