科目別対策(5)…一般常識2科目

社会保険労務士の試験では、一般常識科目として「労務管理に関する一般常識」と「社会保険に関する一般常識」の2科目があります。同様に一般常識ではあるのですが、この両科目は、出題範囲の広さがかなり異なります。留意しておきたいことは、「労務管理に関する一般常識」で高得点を上げることは難しいということです。しかり最低基準点は満たさなければなりません。足切り点には十分注意をした上で、両科目で得点を補完し合う学習法を進めるのが良策であると思います。

労務管理に関する一般常識(選択式5問 択一式5問)

*試験の内容は3つのジャンル 用語・法令で取りこぼさないこと

[科目の内容]
労務管理の一般常識は、「労働関係法令」、「労務管理」、「労働経済(白書)」の3つの分野から出題されます。労働に関連した法律には、労働組合法、労働関係調整法、最低賃金法、男女雇用機会均等法ほか30近くもの法律があり、これらをすべて理解するとなると、膨大な勉強量が必要になってしまいます。ですから、頻繁に出題される問題を中心に、ある程度的を絞った勉強で対応するしかありません。

[勉強法]
勉強の材料となるのは、問題集や新聞、雑誌、テレビのニュースなどになります。つまり労働に関する日常的なトピック全般ということですね。
一般常識の対策では、一般常識対策用の問題集を一冊購入することです。そして机に向う勉強という意味では、それ以上は手を広げないことです。問題集を解きながら、知らなかった問題、正解できなかった問題について、ニュース・新聞等の記事で理解を深める勉強法が無難でしょう。
また労働経済、つまり白書についての対策は、白書そのものを読むことは絶対にお薦めできません。あまりにも情報量が膨大で対応できないからです。白書問題については、本試験前の模擬試験を受けたり、学校が試験直前に提供している資料のみを頼りに、的を絞った学習をしてください。

[出題のポイント]
雇用管理、賃金管理、パートタイム労働法、最低賃金法、育児介護休業法、男女雇用機会均等法、労働時間、労働人口、賃金動向など 

社会保険に関する一般常識(選択式5問 択一式5問)

*基礎8科目で押さえた知識で解ける問題もあります。

[科目の内容]
社会保険の一般常識は、「社会保障関連の法律」、「厚生行政と社会保障の動向」、「社会保障の歴史」、「医療制度と年金制度」などのジャンルから出題されます。この科目は、労務管理に関する一般常識と比べると出題範囲は限られています。他の科目で勉強してきた内容もたくさん含まれていますので勉強しやすいでしょう。「労務管理に関する一般常識」で不足しがちな得点を補うためにも、高得点を目指しましょう。

[勉強法]
社会保障関連の法律で問われるのは、介護保険法、民健康保険法、老人保健法、児童手当法、社会保険労務士法、確定拠出年金法などの法令です。どの法律も、テキストで制度の趣旨を理解した上で、問題集を解くようにしてください。
また日本の医療制度や年金制度について、これまでの経緯やその内容について理解しておくことも大切になります。そしてこれらの基礎力は、基本8科目の制度をどれだけ正確に理解しているかに掛っています。
社会保険の概略を理解したい方には、社会保険研究所が発行している「社会保険のてびき」がよくまとまっていますので、こちらを学習資料にすることもお薦めです。

[出題のポイント]
介護保険法、国民健康保険法、老人保健法、社会保険労務士法、児童手当法、確定拠出年金法、確定給付企業年金法など