大切なのは「時間を買う」という発想です。

学習方法の種類

社労士の試験にかぎらず、資格試験対策の学習方法は大きく以下の3つに分類できると思います。

  1. 通学
    資格学校に決まった曜日・時間に行き、教室で受講します。
  2. 通信教育
    資格学校が制作した教材(CD・DVDが含まれている講座もあります)を使用し、自宅で学習します。
  3. 独学
    書店で購入できる市販の書籍を使って独学します

おのおののメリット・デメリット

1.通学
○スクールが作成したカリキュラムに沿って学習しますので、学習のペースがつかみやすいです。教室で生の講義が聞いて勉強するのですから、これほど記憶に残る学習スタイルはないでしょう。講義の後にすぐに質問できるなどメリットは多いです。
×これは仕方のないことですが、最も費用が掛ってしまうのが通学です。また教室へ通わなければいけない学習では、勉強のペースがつかみやすい反面、時間的な制約を受けるという側面もあります。職場→学校→自宅の移動時間などのことも十分に考慮した上で選択することが大切でしょう。みなさんが置かれている地理的条件や仕事の事情が許すのであれば、独学はお薦めです。

2.通信教育
○基本テキストや過去問題集など、教材のクオリティーは通学で使用しているものと同等の水準にあります。そして教室で行われる生の講義を補完するのが、CD・DVDなどのメディア教材です。メディア教材を利用する学習効果は圧倒的で、ただテキストを読むだけの学習よりもはるかに理解しやすいです。
またメディア教材は、1回かぎりの教室の授業とは異なり、分らないところを何度でも繰り返し見たり聴いたりすることができます。いつでもどこでも、好きな場所と時間を選んで勉強できる自由さは独学と同様です。
×通学のように講師がそばにいません。質問に答えるサービスも用意されていますが、スクールのように「講師に聞いてその場で解決」というわけにはいかないのが難点です。

3.独学
○少ない出費でいつでも勉強を始められる。
×そのほかのメリットが私には思い浮かびません。これは市販のテキストと、通学や通信講座の教材を比較してみればすぐにわかることですが、市販のテキストは決して受験生に親切な教材の作り方をしているとはいえません。過去に出版された何冊かの書籍をつぎはぎして編集しており、読むだけで疲れてしまうテキストもあります。

「時間を買う」という発想が大切です

通学にかかる年間の講座料金は200,000円、通信講座を利用する場合は40,000~50,000円といったところでしょうか。
たしかに安い出費ではないと思います。しかし、上の3つのどの学習スタイルで勉強するかにかかわらず、合格をするためには1年間、800時間以上も勉強しなければいけないことを忘れないでください。多少のお金は節約できても、試験に合格できなければ800時間の努力のすべてがムダに終わってしまうのです。
私はこのあたりのことについて安易な考えでのぞんでしまうことが、独学で勉強している人が途中で挫折してしまう最大の理由ではないかと思っています。

通学・通信講座を利用した受験生は、どちらも同じ水準で、毎年の合格率を高く上回り合格を勝ち取っていることをつけ加えておきましょう。
社労士の資格を取得することは、みなさんにとって人生の節目になることはまちがいないでしょう。時には素直にプロに学ぶことを選ぶことも大切だと思います。
誰にとっても大切な「時間」と、そんなに負担がムリではない「お金」を天秤にかけてみて、より大切にするべきなのは、私はやはり「時間」だと思うのです。