合格に必要な学習時間とスケジュールの立て方

社労士の学習時間はどれくらい必要?

社労士合格までの勉強時間は800~1000時間という人がいます。いや、1200時間は必要という人もいます。その一方で、500時間でも大丈夫という大胆な声も聞かれます。
大体の目安としてどれくらいの時間が必要なのかは、とても気になることですよね。

当たり前の話であり合格のセオリーでもあるのは、「勉強時間は短いより長いほうがいい」ということです。
効率的に暗記が進む学習法を工夫することはもちろん大切です。しかしやはり、余計に時間を掛けた繰り返しの努力に勝る勉強法はないのです。
また合格体験記を読んでみても、合格した人の多くの方は、やはり最低700~800時間の勉強をしているようです。

かりに800時間の学習を目標に掲げたとしますと、1日3時間、一日も休まず勉強を続けたとしても266日。約9か月になります。結構な長丁場ですね。
また実際の問題として、仕事をしながら一日も休まず学習を続けるプランにはやはり無理があるでしょう。
ですから最低10か月、できればもっと余裕をみてまる1年を学習期間に充てる覚悟を決めてしまうことです。
本気で試験に合格する意欲がなくて、一体誰がそんな膨大な時間を勉強に充てる努力ができるでしょう?ですから、あらかじめその時間を差し出すのです。
「何がなんでも合格するために貴重な一年間を捧げる!」
眩しい合格を手に入れるために、1年の間歯をくいしばって勉強を続ける意思を、まず固めてしまうことです。

スケジュールには柔軟性を持たせましょう。

効率良く物事を進めるために計画は欠かせませんが、何事も予定した通りには進んでくれないのが世の中です。社労士の試験勉強も、学習を始めたばかりの頃は専門用語に慣れていませんので、テキストを読むだけでも非常に時間がかかります。
あまり緻密にプランを立ててしまいますと、「計画通りに進まない…」、ただそのことだけで気持ちも凹んでしまったりするものです。

ですから、たとえば800時間1年間の勉強プランは、1年間の大まかな見通しを立てた上で、学習をしながらその都度軌道修正のできる、柔軟なプランを立てることをお薦めします。

以下は、1年を3つの期間に分け、「基礎力養成期」、「実力養成期」、「本試験準備期」としてとらえた学習プランの一例です。毎年8月に行われる社労士試験から逆算して、9月から勉強を開始するシミュレーションをしてみました。

9~11月(基礎力養成期)

知識のインプットを中心に学習する3か月です。通学か独学かの学習スタイルを問わず、まずは、社労士試験の全体像をつかむようにしましょう。
やり方としては、主要の基本テキストに入る前に、いわゆる入門書を一冊読んでみることです。
『社労士 入門編』のたぐいのマンガで社労士試験のことを解説している一冊がベストでしょう(マンガをあなどってはいけません!勉強法のイメージづくりには最高です)。
この期間は1週間~10日間。楽しみながら繰り返しマンガを読んで、ページのコマの描写が思い浮かぶくらいにしましょう。

このことをやった上で基本テキストに入っていきますと、「この条文解説は、マンガのあのページで言っていたことだ」と発見が多く、注意力がそれだけ強くはたらいてくれます。テキストは漫然と読み進めるのではなく、学習範囲全体の屋台骨を積み上げることを意識して読んでいくやり方が効果的です。

この3か月の間にテキストを最低2~3回は通読してください。
1度目は、暗記することに気をとられないで趣旨を理解しながら読み終えること。
2回目は、「重点項目の暗記」を中心に読むこと(サイトで紹介されている語呂暗記法などを活用すると効果があります!)。

1~4月(実力養成期)

年明けからは、知識のアウトプットを中心に学習を進めます。社労士の試験にかぎらず、資格試験は過去問を中心に学習を進めるのがセオリーです。そのため「実力養成期は」4カ月の時間を掛け、問題集を解きまくります。

おそらく最初は出題の半分も正解できないと思いますが、そのことは問題ではありません。
実は「アウトプット」の期間と言いながら、この時期こそ本格的に記憶を定着させる「インプット」の期間なのです。

記憶や条文の理解が曖昧な部分をはっきり見極めるために、問題を解くのです。そして曖昧な部分をその都度基本テキストに戻りながら覚えるようにしてください。
テキストは、問題を正解できなかった理由をさぐりながら、それに対応する解説だけを繰り返し読んで「理解中心」の学習をします。
この4カ月間で、過去問5年分を、最低5回は繰り返すようにしましょう。

5~7月(本試験準備期)

いよいよラストスパートです。「本試験準備期」3か月の使い方は、その人によって変わってくると思います。
学習の中心になるのは、「基本テキスト」、「過去問」、「整理ノート」(これを作ることが必須ではありません)の3つのいずれかでしょう。基本的には教材を、このどれかひとつに絞り集中学習してください。
試験直前になりますと、不安も募りあれもこれもと手を広げたくなるものです。しかし、トップの得点で合格する人であっても満点を取るのはムリ、学習内容のすべてを記憶にとどめておくことは出来ません。そのことを忘れずにある程度の割り切りを大切に勉強することです。肝心なのは、ここまで7か月で覚えてきたことを、この時期に再確認することで、知識をより盤石なものにすることです。

このことと並行して、直近の法改正や白書対策の出題についての対策も大切になります。各種の資格学校が実施している模擬試験を受け、そこでの出題された内容を10日~2週間掛けて集中的に暗記するようにしてください。
また模擬試験のほかに、予備校が主催する「法改正セミナー」や「白書対策」、通信講座が提供している資料には、同様の学習効果がありますので利用してみるとよいでしょう。